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ある日、神々は決めました。
世俗的な欲望に染まり、情を忘れ酒色におぼれる人類を滅ぼすことを。
そのとき、一人の女神が声をあげた。愛の女神、エビアンである。
「神々よ・・・お怒りをお静め下さい。人間たちはそれでも愛し合い、楽しく暮らしているではありませんか 」
しかし、神々には女神の言葉を信じるようとはしない。
曰く「今の人類に、真の愛情などありはしない」。
それでも人類を、彼らの内にある愛情を信じるエビアンに、嫉妬の神デザワが提案した。
「・・・それなら、愛の女神みずから、人間に肉体的な欲望ではない、精神的な愛情が残っていることを、私たちに証明できればよろしいでしょう。
」
そして、こう続けた。
「あなたはこの世界で最も美しいといわれる愛の女神。 でも、その美しい肉体を捨て、 首だけになってもあなたを愛することができる人間がいるとすれば・・・その証になるでしょう。」
「オホホホ・・・どうか人間たちに愛が残されていることを願いますわ。」
「必ず残されています。 そして満ち溢れていると・・・信じています。」
かくして、愛の女神エビアンは、人類に愛が満ち溢れていることを信じ、首だけの姿となって人間界に落とされた。
あなたと、エビアンが出会うのはそれからすぐ後のことである。
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